あらふね、ウィーンで跳ねる

しがない大学生の留学奮闘記

留学と就活は両立するのか

結論: 職種によるが難しい

 

どうも、就活に完全に失敗したあらふねです。

今回は、留学と就活は両立するのか?という問題を、敗者の視点で語らせていただきたいと思います。

 

最初に申し上げておきますが、就活がうまくいくかどうかはその人次第です。人の体験記を流し読みする感覚で読んでいただければ幸いです。

 

経過

留学前は「留学を経験した後に仕事を決めたい」と思っていた私。

そのため、留学前に内定をもらうために動くなどといったことはしませんでした。

インターンに2社申し込みましたが見事落選。進路はやっぱり留学しながら考えようと思い、ノープランで旅立ちました。この時は、海外志向という路線も現役でした。

しかし3ヶ月が経過した時点で、海外生活が自分と合っていないことを痛感。海外志向ではなくなりました。ワクワクするようなことを扱う仕事に就きたいという軸を定め、1月に1社、3月に8社ほどESを出しました。

結果は、全落ちでした。

 

留学と就活、相性最悪な件

まず、私は「コロナ禍のおかげでオンラインという選択肢が増えた。留学という理由を言えば、柔軟にオンラインで対応してくれるだろう」と思っていました。

 

甘かった…

 

 

もちろん対応してくれる企業もありましたが、やはり日本企業は硬かった。

大学4年次に留学を決めたのは、3年次にはまだコロナ禍の最中だったからなのですが。それが仇になって、コロナが明けた2023年から色々なプロセスを対面化する企業が増えました。

玉手箱やSPIといったテストで対面指定されたり。

面接で対面指定されたり。

特にエンタメ業界は"人"を重視している分、オンラインでやるといった特別対応はしない、と言われてしまうことも複数回ありました。

(グローバルに進出してます!とか採用HPには書いてあるんですけどね…ま、採用するかもわからない大学生に特別対応はしないっていう方針なんでしょうけど…)

受けた企業のうち3社の落選理由は、明確に"留学中で帰国できない"からでした。

 

 

オンラインに対応してくれる企業も確かにありました。

ですが、皆が対面面接の中でオンラインだと、どうしても爪痕を残しづらいような気がして。第一志望がそうだったのですが、自分の中では満足のいく面接だったのに落ちてしまうと、いくらオンラインが悪いわけではないと頭ではわかっていても、感情がついていかないんですよね。対面だったら何か違っていたかも、ってどうしても思っちゃう。

落ちた理由、教えてくれないですからね。

次に活かすためにも教えてくれたら良いのに…

 

 

そもそもオンライン対応してくれたとしても、

というか説明会やらは元々オンラインが多いですが、

時間が非常〜〜に厳しかったりする。

全9社しか結局出しておらず、説明会含めると14社ほどしか聞いていませんが、それでも明け方に説明会があったり、深夜3時〜6時で課題実践があったり、朝面接を受けたり…というスケジュールを留学と両立させるのは中々厳しかったです。(ウィーンと日本の時差は8〜9時間、日本の始業時間はウィーンの深夜)

語学学校が午前中にある人!

週5で語学学校&就活は、両立が非常に難しいので注意してください。

 

 

そして最大の問題は

メンブレした時に孤独になりやすい、ことです。

 

第一志望に落ちた時は本気で死ぬかと思いました。

留学っていうのは基本的に挫折が多くて、その中でもがんばって生きていこう!みたいな時期なのに(私は)、そこに舞い込む自己否定。

普段はかなり自己肯定感が高めの私、企業に拾ってもらえるのに十分な潜在能力は、正直あるつもりでいました。よく言う「こっちが企業を見定める気持ち」で、落ちても「縁がなかったんだな〜」と流せていました。初めは。もしくは、自分がうまく話せなかったなどという納得できる理由があれば、気持ちに折り合いがつけられました。

でもそうじゃない時は?

 

日本にいた時はおいしい物食べて、1人でカラオケして泣いて、自室に籠ってやっすいプロジェクターで映画を観てました。そして、友人と飲みに行って話を聞いてもらったりしてました。

全部ここではなかなかできないことでした…

まあ最後に関しては、現地人にめちゃくちゃ愚痴りまくってはいたんですが笑

現地人は勿論、留学にきている日本人は、その時点で就活のプロセスを経験していない人が多いです。話を聞いてもらう立場で恐縮なんですが、やっぱり辛さをわかってもらえる人とも飲みに行きたかった。

 

日本の友達と電話して、やり過ごそうともしました。ちょっとの辛さはそれで乗り切ってました。でもやっぱり電話だと、孤独感がすぐ戻ってきてしまう。そして本当に限界みたいな状態になった時に、電話でしか話せない人って頼りづらい。自己否定されているようで自分がボロボロなとき、自分に自信が持てないとき、友人の自分への感情も果てしなくネガティブに捉えてしまうんです。迷惑だよな…とか電話して何になるんだ…とか。

 

貴重な留学生活なのに1週間ニート状態だった時は、今の自分を誰が見つけてくれるんだろう、って思ってました。

 

結論

そもそも日本の就活っていう、色々時間とられるプロセスを、貴重な留学生活の中でやるのは間違っていたなと思います。

やらなきゃよかったって後悔しています。

留学して、はじめはホームシックやら何やらでつらくても帰る時には帰りたくないって思うものだ、ってよく言いますよね。私の場合は、ホームシックと冬が明けたタイミングで就活のストレスがかかり、5〜6月にそれが激化してしまって、全然ウィーンを満喫できていません。生きて帰ることが至上命題、みたいになっています。

 

就活でよく必要とされる"行動の一貫性"や"努力とその結果"って、留学というプロセスの中にいる私には、今は明確に述べることができないものでした。

そこも相性が悪いなと思います。

 

かといって、日本の"正解ルート"の圧は非常に強いので、就職留年/浪人するのを留学前から決めるのは難しかったかな…

来年はうまくいくのかについても今は不安でいっぱいです。既卒は不利とはいえ、経済的にも大学の制度的にも就職留年は選べないので、就職浪人を選択するつもりでいます。

留学を経験して日本で就職する道しかないと分かってしまった今だからこそ、"正解ルート"から外れてしまったことへの恐れが強いという、なんとも皮肉な状況にいる私です。

 

 

繰り返しますが、就活は人によります

たぶんコンサルみたいな割とオンラインで対応してくれるような業界なら内定も取りやすいんでしょうし、留学と就活を難なく両立できるようなスーパーマンもいることかと思います。ただ単に私の潜在能力が評価されなかった、ということだとも思っています。

 

ただ、私は上手くいきませんでした。

これから留学する人は、自分のメンタルのキャパや人生設計と相談して、場合によっては進んで"正解ルート"から外れることも検討しつつ、就活を計画することをおすすめします。

 

 

これまで書いてきたことは私の経験であり、自戒であり、言い訳です。

幸いにも留学期間は残っているので、言い訳だけで終わらせるのではなく、帰国するまでになんとか留学をいい思い出に塗り替えられるように頑張ります。

では!